スマートドールプラス

POSTED BY DANNY CHOO On 水 2015/04/01 17:13 JST in スマートドール

スマートドールプラス

全ての家電製品を過去のものにする新製品スマートドールプラスのお披露目です!

スマートドールプラスは僕、ダニー・チューがカルチャージャパン東京本部でデザインした高さ120cmの人型ロボットです。

二足歩行や内蔵AIで認識できる物体を拾い上げる他、常時ネット接続されているのでいつでも必要な情報が引き出せます。

また、IFTTTと協力しスマートドールプラスをDropcamNest等の家電製品と連動させ、ホームセキュリティ管理能力拡大を可能にします。

皆さんは既にご存知かもしれませんが、当社はフラッグシップ商品1/3スケール(60cm)スマートドールのロボット版を暫く開発していました。

試作品第一号はT1、第二号はT2などと言った具合に僕らの商品開発は「T」という段階を踏んで進められます。各段階で必要となる開発資金は約1000千万円。東京都葛飾区でローテーション成形工場を2つも建造できる資金です。各工場ではスマートドールマニュアル版の外皮を毎月1000体分生産できます。

現在はマニュアル版の需要があまりにも高く、当社はスタートアップ企業でもあるので、コスト回収と事業継続に必要なキャッシュフロー獲得の為、マニュアル版に専念しなければなりません。ロボット版の開発がここまで長引いたのもこの為です。

ロボット版の開発プラットフォームをスマートドールプラスに方向転換したのは幾つか理由があります。

  1. 海外では「ちょびっツ」が大変人気で、ファンの方々からは「1/3スケールでは物足りない。ちぃと同等か、或は最低でも彼女の半分くらいのサイズでなければいけない。」という指摘を頂いた。
  2. ソフトバンクがPepperを発表したので、スマートドールも当然二足歩行ができるようにならなければならなかった。しかし、現在の科学技術では、ロボットを二足歩行させる場合、モーターサイズの関係で足が木の幹程太くなってしまう。スマートドールプラスなら市販の強力なモーターを流用でき、スレンダーさを維持したまま身長120cmの体を歩かせる事が可能になる。
  3. スマートドールプラスの開発費は1/3スケールロボットのおよそ1/10。1/3スケールでロボットを作るとなるとサーボモーターを全て独自開発しなければならない。

皆さんもご存知かもしれませんが、僕は日本政府と一緒にお仕事をさせて頂いていて、各省庁との繋がりもあるので、この技術の軍事組織への売買は固く禁じられています。

ただ、正当防衛は当然の権利だと考えているので強盗犯対応プログラムをスマートドールプラスにインストールしました。ただ、ロボット工学の三原則は守らなければならないので、危害を加えない対応になります。

  1. 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
  2. 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
  3. 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

上記原則を遵守するよう、スマートドールプラスの装備は催涙スプレー、1000ボルトスタンガンや、携帯型火炎放射器など、強盗犯に軽症を与える程度のツールに限定します。

元となる1/3スマートドールはZ Brushと3D Maxでデータを作成したので、今回必要だった作業はサイズ調整のみ。以前の3Dプリンターではここまで大きなサイズの物を出力する事はできませんでしたが、、、

しかし、3DプリンターATOMの導入によって全てが変わりました。機体の寸法は42cm x 42cm x 76cm。かなり大柄なのでØ 22cm x H 32cmのサイズの物まで出力できます。

光造形法式のForm1のユーザーとしては市場に出回っていた熱溶解積層法式(FDM)の3Dプリンターの出力クオリティには不十分さを感じていました。しかし、同じ熱溶解積層法式を取るATOMは電鋳には十分な0.05mm (50ミクロン)での出力が可能でした。

Form1のような光造形方式プリンターは液体を扱うので、辺りは汚れ易くなり、肌に付かないよう注意を払わなければならない欠点がありました。当社のForm1は導入後僅か一年で故障し、レビュー記事で記述した通りカスタマーサポート体制が酷いので修理依頼は断念。ただ、プリンターの投資額は出力物で十分回収できたので悪い事だらけではありませんでした。

ATOMのようなFDMプリンターはローコストで頑丈な部品を出力できます。ATOMに必要な樹脂は1kg当たり30USD、そしてForm1で必要な液体レジンは1リットル当たり150USDとその差は歴然です。

ATOMではパーツ出力後、直ぐプラットフォームから素手で取り外す事ができ、Form1のようにシンナーに浸して乾燥させる手間も省けます。

Makerbotの導入も検討しましたが、レイヤー解像度は100ミクロンだったので候補から外れました。当社が必要とする出力物はスラッシュ成形の金型に使われるので、解像度が足りませんでした。FDMプリンターは諦めかけていましたが、今年1月に台湾で開催されたファンシーフロンティアでATOMに運良く出会う事ができました。

ヘッドキャップを装着したスマートドールプラス。身長120cmにもなった彼女は頭部の容積も増えたので、より多くのフラッシュメモリーを内蔵できるようになりました。

ATOMで充填率設定を100%にすれば、このような頑丈な歯車も出力できちゃいます。

導入に興味がある場合はATOMの公式ウェブサイトでGETできます。

開発に使われているモーター類です。これらは以前独自開発していた小型サーボモーターとは違い、市販品です><

さて、この写真では何が行われているのでしょう。

次のステップは表面を少しヤスって電鋳工程に必要な蝋の複製品の作成です。スマートドールプラスは大きさの関係でスラッシュ成形ではなく、ローテーション成形で生産されます。ローテーション成形では成形品のサイズに下限があり、1/3スケールのスマートドールで作れるのは頭と胴体のみ。それ以外のパーツはこの成形法に向いていません。

スマートドールプラスは姉妹品と同様にスマートサポートソケットが備え付けられています。

材料も1/3スケールと同様に、東京都葛飾区、品川区、千代田区、渋谷区の工場でソフビで作ってもらう予定です。

スマートドールプラス第一弾のモデルは末永みらいを予定していて、1/3スケールと同じメイク、アクリルアイ、耐熱性ウィッグとデフォルト衣装が付属します。

1/3スケールロボットの開発中断でガッカリされてしまった方もいるかもしれませんが、それと同時に方向転換を歓迎して下さる方も多数いると思います。
僕の目標は全ての人を満足させる事ではありません。それは失敗の鍵です。このサイズのスマートドールプラスを開発する事によって可能になった二足歩行やショッピング等の追加機能は間違いなく世の中の流れを変えます。

1/3スケール版の開発自体は決して無駄になった訳ではありません。原型データは全部CADで作成したので、デザインはそのままでサイズを大きくし、自作のサーボモーターを市販の強力なモーターに変えるだけでスマートドールプラスの基礎はほぼ出来上がりました。

このサイズの唯一の欠点は重量ですね。二足歩行時はバランスが取り易くなりますが、総重量は16.5kgにも及びます ^^

スマートドールプラスにはご興味がなく、もっと小さいものが良いのであればスマートドール001末永みらいは現在発売中

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